ちょうど初老も見え始めた50代の男
血色はいいが目はどことなくうつろだ
小脇に小さなカバンをいつも抱え満員電車の通勤
ただちょっとした事で病気になっている
ストレスと不安に依る睡眠不足
だからカバンにはいつも精神安定剤と睡眠導入剤が眠っている
今日は処方箋の要らないサプリメントを買うためにドラッグストアに立ち寄っていた
あぁ、目がシパシパするな
こんな時はブルーベリーかな
暫く陳列棚を探す
ちょっと
ちょっと聞いてる
男は後ろから声をかけられる
ずっと動かないから心配したよ
気がつけば気丈な女子高生らしい人物が立ってる
あぁすまない
おじさんこのまま家に帰れる?
あぁ大丈夫だ
最近、寝不足でいつの間にか意識がないのかもしれない
会社ではそこそこの仕事でそこそこの収入
そこそこの家庭を築いてそこそこの暮らし
なのになぜだろう
自分の中でどす黒い何かが渦のように大きくなっている
つづく
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